あくがれ蒸留所の歴史
ふるさとの焼酎を造る
平成16(2004)年に、牧水の里として知られる東郷町(当時、現在は日向市東郷町)で富乃露酒造店として初蔵出し。
同町には明治時代から続いた1軒の酒造会社がありましたが平成9(1997)年に廃業したため、「地域振興のためにも地元の焼酎を造りたい」と、思いを募らせた社長の黒木繁人さんが、「ふるさとの焼酎」造りに取り組みました。
主銘柄の本格芋焼酎『日向あくがれ』は、若山牧水の歌から。
けふもまた こころの鉦をうち鳴らし うち鳴らしつつ あくがれてゆく
地元産の原料や耳川の伏流水などを使い、東郷の風土が息づくような焼酎をと、1年1年を積み重ね、10年を節目に次なるステップを目指して社名を変更。平成27年3月にあくがれ蒸留所となりました。
蔵のこだわり
素材を育み、味わいを活かす
原料は主に県内産で、『日向あくがれ』は契約栽培の黄金千貫を、『日向あくがれ 東郷 大地の夢』では東郷町にある農業法人に専門に作ってもらっているダイチノユメを使っています。芋のほかにヒエやアワ、麦を使った穀物焼酎も造っています。
「焼酎は造るのではなく、育てるもの」と言うのは杜氏の山本豊文さん。生産者から託された素材たちが過ごしやすいように育て、生み出してくれたすばらしい味わいを活かした焼酎づくりを目指しています。
仕込みには伝統的な甕を使い、1回の仕込みで2甕分。大量生産ができるわけではありませんが、少量ずつ丁寧に、地域の素材を活かして、飲む人に喜ばれる焼酎づくりがモットーです。
工場見学
仕込みを見てください
工場内の見学ができます。仕込み時期は8月から12月です。
<麹造り>製麹のドラムでは、麹用の米が1回に500kgまで、洗い、蒸し、種付けまで行います。その後、三角棚へ移して育てます。
<仕込み>できた麹を甕に入れ、水と酵母を加えてもろみを造る1次仕込み。5日ほど後に、蒸した芋ともろみを混ぜて2次仕込み。
<蒸留>蒸留後、通常は濾過器を通しますが、『日向あくがれ むろか』のように、無濾過の濃厚な味わいを楽しむ焼酎もあります。
■希望の1週間前までに電話で予約を。人数制限は特にありません。
若い人たちへのメッセージ
14度なら、そのままイケます
「そのまま冷やでも、燗(かん)にしてもいい焼酎が、『日向あくがれ14°』です。醸造に使うおいしい水であらかじめ割って度数を下げてから瓶詰めしていますから、お湯や水をを用意する必要もありません。ワイワイやりたい時や、アウトドアで楽しみたい時など、カジュアルなシーンに似合います。
『日向あくがれ』は、飲み口がまろやかで、女性にも、若い人たちにもおすすめする焼酎です。『日向あくがれ14°』の軽い飲み口と、ぜひ飲み比べてみてください」
会社概要
会社名 | 株式会社あくがれ蒸留所 |
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住所 | 日向市東郷町大字山陰212番地1 |
電話 | 0982-68-3550 |
FAX | 0982-68-3551 |
蔵見学 | 可(1週間前までに。人数制限は特になし。仕込み時期は8月~12月) |
webサイト | http://www.akugare.jp/ |