すき酒造の歴史・概要
誰でも好きな焼酎が1つは見つかる、蔵でありたい
明治23年創業。目指しているのは、十人十色の焼酎です。「誰でも、どれか1つは、好みの焼酎が見つけられるような蔵」を目指して、新しい焼酎造りにも果敢に挑戦します。焼酎造りのコンセプトは、「綺麗で優しくて甘い焼酎」(内嶋杜氏)。焼酎にかけるこだわりを伝えるべく、ネーミングからパッケージデザインまで内嶋杜氏自らがプロデュース。とことんこだわり抜きます。
「本物」へのこだわり
水、甕、麹。本物志向
すき酒造は、熊本県との県境に位置する旧須木村にあります。九州山脈の中にあり、水は地下120Mから汲み上げた地下水を使用。須木地区は岩盤の上にある山で、地下水脈を掘り当てるのに7ヶ月を要しました。厚い岩盤を通りながら、天然のフィルターで濾過された天然水。100年以上昔の水だと言われています。空気は言わずもがな。
すき酒造では、焼酎造りは手作業で行います。数年前には、創業100年を期に更に良い次の100年を目指し、総木造の蔵元を現在の場所へ新築移転。木造の建物は、良い蔵付き酵母を育てる事も目的の一つです。また、焼酎の造りや熟成に使用する甕は、国内で焼かれた和甕を使用。甕は古い物で160年、新しい物でも130年、使い込まれたものをそのまま使います。
すき酒造の焼酎
蔵見学と販売所、テイスティングコーナー
説明を受けながら、ガラス越しに製造現場や貯蔵庫をみる蔵見学は、事前予約制。焼酎仕込みの忙しい時期(9月後半〜11月)でなければ、内嶋杜氏自らガイドをしてくれる日も。焼酎の個性を熱く語る杜氏の話を聞いていると、あれもこれも飲みたくなります。売店には焼酎のテイスティングがずらりと並び、銘柄によっては2013年と2014年の飲み比べも可能。寝かせると味がこんなにかわるということを発見できます。どれも一つ一つの個性が強く、飲まなくても、香りのテイスティングだけでも楽しい。
コクのある焼酎からスッキリした飲み口の焼酎まで
限定芋焼酎『山猪(やまじし)』、『山美娘(やまびこ)』など首都圏からの引き合いも強い焼酎も多い。麦原酒の山猪は、爽やかな麦の風味と香ばしいチョコレートのようなコクがマッチ。また地酒である『須木焼酎』は食中酒としてもお勧めで、お湯割でも水割りでも飲みやすい焼酎です。
蔵人紹介
杜氏 内嶋光雄氏
鹿児島から帰郷して9年。焼酎造り伝道師、黒瀬杜氏の伝統の技を受け継ぎ、その技を駆使し、本物の焼酎を届けたい一心で毎年の造りに全精力を注ぎます。特に「麹が7割」と麹造りは特にこだわり、麹米のために自ら田んぼに入り、米造りから行うほどです。(一部焼酎で使用)。麹造りの継承をする人が少なくなっていると言われる今、しっかり次世代に引き継ぐために手作業での麹造りと環境を実現し、蔵を訪れる人々にも積極的に伝えます。
久しぶりに訪れましたが、やっぱり内嶋杜氏の焼酎の話は面白い。テンポも良く、次々と質問を返してくれます。内嶋さんの話を聞いていると、不思議と「飲んでみたい」と思う焼酎が毎回見つかります。
会社概要
会社名 | すき酒造株式会社 |
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住所 | 宮崎県小林市須木下田393番地3 |
電話 | 0984-48-2016 |
FAX | 0984-48-2555 |
蔵見学 | 有。1〜20人位ずつ。予約方法:電話またはメールにて。 |
webサイト | http://suki-syuzo.jp/ |